長時間じっといていないペット、体調が悪くても言葉で訴えることができないペット。そんなペットたちのために、1秒で検温できる耳式は、とても便利で画期的な体温計です。
でも「測るたびに値が違う」「体温が低く出るみたい・・・」「ペットの耳に挿入するのが怖い」「どうもうまく測れない」などといわれる方もいらっしゃいます。
耳式体温計で正しく測るには、いくつかのコツとポイントがあります。ぜひ、
Pet-
Temp
を上手に使いこなして、愛するペットの健康管理にお役立て下さい。
耳の穴の入り口付近の温度は低いので、斜めに挿入されていたり、水平耳道の入り口まで深く挿入されていないと、測定値が低く出てしまいます。
おそるおそる挿入せず、出来るだけ深く挿入してください。鼓膜を傷つける心配はありません。
外耳道は、まっすぐではありません。L字型に曲がっています。耳介をつまんで、後方斜め上に引っ張ることで、外耳道が鼓膜方向にまっすぐになります。
→プローブの先端は水平耳道の入り口まで。
プローブの入れ方が正しくないと、誤差が大きくなります。
汚れがあると、正確に測定できません。耳垢がたまっているペットの耳は掃除しましょう。耳の中に毛が多く生えている種類のペットの場合は、耳の毛を抜いておきます。また、レンズの汚れも影響します。鼓膜からの赤外線を吸収してしまいますので、アルコールを浸した綿棒などで汚れを拭き取ってください。
汚れがあると、測定値は低く出がちです。
激しい運動や散歩の直後(特に夏場)、また、はしゃいだり、興奮した後は、体温が上昇しています。ストレスのために、体温が上昇することもあります。体や周囲温度が大きく変化した直後は、興奮などがさめたと思われる30〜60分後に測りましょう。
散歩、運動、興奮時は、平熱測定に不向き。
平熱を知って健康管理するためには、同じ条件下での検温が重要です。ペットの体温を測るのはいつも同じ状況で。できれば、安静時、リラックスしてるときがおすすめです。
また、測定する耳はいつも同じ耳で測ってください。左右の耳で、温度が違うこともあるからです。
同じ条件、同じ耳で測る習慣づけを。
耳が充血している、悪臭がする、しょっちゅう耳をかく・・・などという場合は、外耳炎や寄生虫など、耳の病気が考えられます。このような時は、耳での検温を避けてください。もちろん、耳にケガをしている時も同様です。